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銀職人の一言二言
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いろいろなお店とか雑誌を見ていると、ジュエリー業界経験者、特に工房で働いた事のあるデザイナーの造ったものはすぐにわかる。
とにかく造り込みがきれいなのだ。
最近のメンズアクセサリーとかは粗い仕上げのものが流行ってるようだけど、Silverは使っていれば傷も付くし色も変わるのだから、新品のときくらいはピッカピカのつーるつるのほうがいいと思う。せっかく買ったのにヤスリ目が残ってたりしたらガッカリするでしょう。
粗い仕上がりに見せるのは、一つの「技法」であってホントに粗いわけでも手抜きでもない。流行っているからといって削りっぱなしてぇ〜のは、造る側の甘えとか怠慢だと思う。
かといってうちの商品に傷一つ無いかといえば嘘になるし、どこまでキレイにするかはけっこう悩むところだ。
silverは磨けば磨く程キレイに光るので、我を忘れて磨き込んだりしているときもある。(ようするにフェチなのだ)
ピカソだってあんな不思議な絵を描いているけど普通のデッサンは素晴らしく上手い、それと一緒なのだと思う。
磨きや粗さについては人それぞれ意見が分かれるところだろうけど、
『造り手のこだわり・クラフトマンシップ』みたいなものが伝わってくれたなぁ、と思いながら1つ1つていねいに、今日も仕上げています。
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